木製建具材料図鑑
スプルス(スプールス)
アラスカヒノキの別名があるように、ヒノキの代用として広く使われています。カナダ産は赤く、アラスカ産は白い木が多いです。弊社では主にカナダ産の白い木を使用しています。
匂いやクセが無く、加工もしやすいですが、日焼けしやすく、年月と共に茶色に変色してきます。
関東地方では、かなり前から障子用材料として使用されてきましたが、ハウスメーカーに指定されることから、日本中で使用されるようになりました。
米ヒバ
北アメリカからの輸入品で、関東地方では高級建具用材料として以前より使用されています。
以前NHKの番組で世界一超寿命の木として紹介されていましたが、確か樹齢4,000年とかだったと思います。
それだけに木目が非常に細かく、プラスチックかと思うくらいに木目が分からないくらい詰まっています。
独特の香りがあり、 加工もしやすいですが、カンナをかけたときに逆目が止まりにくい材料です。 でも、削るのは楽です。
全体に黄色い色をしていて、ツヤもありますが、やや汚れやすいところが欠点です。
最近では腐りにくく虫も付きにくい特性を利用して、建物の土台に使用される事もあります。
地杉
一時期は、国産材の高騰や外国産木材に押されて、関東地方では超高級建具用材料となっていましたが、戦後植林した杉がちょうど伐採の時期を迎え、値段もこなれてきました。
独特の赤い色をしていて香りもあり、 柔らかい木ですが、柔軟性のある材料です。かつて群馬県の主な建具用材料でした。
白太(皮際の白い部分)が多いので、赤身と白太と混ざりますが、業界では故事にちなんで"源平"と呼んでいます。
地杉は油分が少ないので、少しぼそぼそした感じで、加工性も悪いですが、紫外線による変色が少なく、日に焼けても上品な色合いになります。
又材料自体の重量が軽いので、障子にしても軽く動きます。
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